NPO法人集落丸山 / 佐古田 直實さん
丹波篠山丸山育ち丸山生まれ、優しい笑顔の中に強い眼差しを持つ佐古田さん。 教職を退職した後、丸山の自治会長として、NPO立ち上げ後は代表として、10年以上にわたり集落丸山のプロジェクトに携わってきました。
なにをしていますか?
宿泊施設ができて10年、宿泊のお客様をきっかけに都会との交流が増え、こんな山奥が評価され、来ていただいたお客様に「いい所」と褒めていただき、住民の意識改革ができました。
丸山を訪れる方を大まかに分けると、宿泊のお客様とプロジェクト前は耕作放棄地だった場所を黒豆畑として活用している、もしくは森林ボランティアのグループ。層は違いますが、そんな都会との交流から観光に繋がると考えています。
今の丸山は過大評価されているので、真のものになれるように、その為にも環境の保全に力を入れていきたい。大きくなった人工林を伐採し、里山を整備しようと考えています。丸山を訪れる方は意識が高い方が多く、自費で森林ボランティアに通ってくれている方は14~5人いらっしゃいます。そんな都環境整備を手伝っていただいた方に、代わりに集落丸山の宿泊を配慮できるような仕組みもできればと。それこそ丸山のファン作りにも繋がります。
豊かな自然を整備し、景観を保全する。静かな場所を好む人にゆっくりしてもらえる、都会の人の癒しとなる環境をつくる。これこそが集落丸山のこれからの付加価値を作っていくと感じています。
丹波篠山で何をしている時が好きですか?
18家族の都会のグループの方が田畑を借りて、丸山へ通っていらっしゃる。今年はコロナの関係で黒豆を植える時期に来ることが出来なかったので、私が植えました。収穫の時には来ていただけて出来て本当に喜んでもらえた。
「普段から集落の田畑の整備をするのもやぶさかではない。」
丸山を訪れてくれる人に、色々なことを言ってもらい、喜んでもらうのはエネルギーになります。集落の環境を整備する。山奥で育ってきたので、これが自分の生き様ですね。
お気に入りの場所、お勧めの場所はどこですか?
丸山の奥にある保沢池(ほうたくいけ)。丸山で一番歴史がある場所で、篠山城が増築された際に城下町の水瓶として作られた池です。作られた際は丸山の住民も理解していなかったようですが。集落丸山から歩いていくと良い散歩になります。紅葉の時期も綺麗です。是非足を伸ばしてください。