丹波篠山 吉良農園 /吉良佳晃さん
生まれ育った丹波篠山の古市で農業を継ぎたいと京都から家族を連れてUターン。スマートな印象の吉良さん。 今は父親、母親、研修生を合わせて4人で、年間50品目、商品として290種類ほどの野菜を生産、出荷しています。
なにをしていますか?
今なら(2021年2月)辛子水菜、ハコベ、紅菜苔。主な卸先は丹波篠山、京阪神の飲食店、畑・ビニールハウスも使い、種類やサイズなどシェフの要望にきめ細やかに応えています。
それに加えて、草刈りのやり方を教え、それによって畑と周辺環境を維持する、そんな畦師(あぜし)の育成を行ないたいと、一般社団法人AZEを2021年3月に設立しました。
「学校の後ろにある里山も再生したい。草刈りを行い、だんだん畑として再生していく、原野から教育の場に変わるという、生きた素材として使える」
農業と向き合い、里山の環境保全になる活動を模索しています。
丹波篠山で何をしている時が好きですか?
変わっているかもしれませんが、草刈り自体が好き。草刈りをしながらも草花や生き物を観察しています。草花の種類で季節を感じ、今年は例年よりこの草花が多いなと発見もある。里山が近いので蛇にしても色々な種類が出てくる。草刈りしながら目に入ってくる情報がたくさんある。
ある時期に草刈りをすると、8月のお盆にこの山野草が咲く、そういった季節の循環を80歳以降のおじいちゃんが一番よく知っている。そんな話で繋がるのも楽しい。
お気に入りの場所、お勧めの場所はどこですか?
生活雑貨などを扱うセレクトショップArchipelago(古市)。ろあん松田、ひわの蔵(丸山)でご飯を食べるのも幸せを感じます。
自然でいうと、白髪岳登山もお勧めです。中学生の時から、部活の仲間と元旦に日の出登山を続けていたり、雪中登山でまた違った風景に出会ったり、思い出もたくさん。しょっちゅう登っています。旧の登山道になるけれど岩場の道も好きで、歩きごたえもある面白い山です。
丹波篠山を支える人
吉良佳晃さん
丹波篠山 吉良農園 代表 豊かな未来に向けて、新しい視点で農業に取り組むクリエイティブチーム URL:https://kira.farm 一般社団法人AZE 代表理事